マクロ解説:第3回「プログラム呼び出しと引数の関係」
G65・G66
G65・G66を使うと、プログラムを呼び出すことができます。
また、呼び出したプログラム内で使うローカル変数の値をパラメータとして受け渡すことができます。
これを引数と呼びます。
G65では実行ブロックのみ、G66ではG67で解除するまで1ブロックごとに指定したプログラムを呼び出します。
例1)
G65でO9000を呼び出す
G65 P9000 X10. Y20. Z-5.
O9000
G01 X#24 Y#25 Z#26
…
M99
X20. Y40. Z-10.
例2)
G66でO9000を呼び出す
G66 P9000 X10. Y20. Z-5.
O9000
G01 X#24 Y#25 Z#26
…
M99
X20. Y40. Z-10.
O9000
G01 X#24 Y#25 Z#26
…
M99
G67
プログラム呼び出しで指定した引数の数値は、呼び出されたプログラムのローカル変数に自動で入力されます。
よく使われるパラメータとローカル変数は以下のようになります。
例3)
G65でO9000を呼び出す
G65 P9000 X10. Y20. Z-5.
O9000
G01 X#24 Y#25 Z#26
#24=10、#25=20、#26=-5 が自動入力される
…
M99
X20. Y40. Z-10.
| 呼び出し側の文字 | 呼び出された側で数値が自動入力されるローカル変数 | よく使われる状況 |
|---|---|---|
| A, B, C | #1, #2, #3 | 主軸やテーブルの旋回、回転 |
| I, J, K | #4, #5, #6 | 座標変換 |
| T | #21 | 工具交換 |
| X, Y, Z | #24, #25, #26 | 工具移動、座標変換 |
次回はカスタムマクロを使った数式と条件分岐・繰り返しについて解説します。(第4回に続く)